日清食品とT2は、T2の自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験を、2025年6月から関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で開始すると発表した。
日清食品とT2の実証実験の概要
T2はレベル4自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの実現に向けて技術・事業開発を進めている企業。
各企業と連携した実証も積極的に行なっており、直近ではグリコ・キューピー・KRS(キューソー物流システム)との共同実証(7月17日以降を予定)や、住友化学グループとの実証(7月を予定)も発表している。
今回の日清食品の実証では、T2のレベル2相当の自動運転トラック(ドライバーの監視の下に行われる特定条件下での高機能自動運転)が導入され、日清食品の主力商品である即席麺を運搬。
荷台容積を最大限に活用できる軽量貨物に適した「12型パレット」(1200mm×1000mm)を使用し、自動運転という新たな技術環境下でも機能するかを検証するとしている。
T2と日清食品は今回の実証実験を皮切りに、2027年をめどにレベル4自動運転による本格的な幹線輸送サービスの導入を目指している。両社は、物流の省人化と効率化を図ると同時に、軽量貨物輸送の新たな輸送モデルの構築に挑戦する。
実証実験の詳細
実施日:2025年6月5日(木)・6日(金)
走行ルート:
- 【1日目・往路】日清食品関東工場(茨城県取手市) → 関西エリアの自社倉庫(大阪府摂津市)
- 【2日目・復路】日清食品関西工場(滋賀県栗東市) → 関東エリアの委託倉庫(神奈川県横浜市)
積載物:即席麺(カップ麺など)
主な検証項目:
1. 自動運転による幹線輸送時の走行ルートと所要時間
2. 渋滞・天候などの条件下におけるオペレーションの有効性
3. 積載した製品(即席麺)への影響有無
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