ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №2

ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №2
競技開始前夜にパラグアイの市内でセレモニアルスタートを開催 
 
ダカールラリー2017は1日、パラグアイのアスンシオン市内でスタートセレモニーを行なった。競技開始は2日で、この日はあくまでセレモニー。パルクフェルメ(車両保管場)を出発して市内を一周したあと、郊外の大統領府敷地に設けられたポディアムへ向かい、登壇後は再びパルクフェルメに戻るという行程である。純粋なセレモニーとはいえ、一台ずつ紹介されてスタートを切ることをきっかけに、選手たちの気持ちは本番モードに切り替わる。日野チームスガワラも2日からいよいよ始まる13日間の戦いに向けて全員が気持ちを一つにした。 
 
20170102_1.jpg
ポディアムに到着した1号車 
 
会場はパラグアイ川に面した同市北部の大統領府前広場。日が暮れるまでは好天で非常に蒸し暑く、日没後にはスコールに見舞われた。それでも初めてパラグアイをスタートするダカールラリーを一目見ようと大勢の観客が参集。南米らしい賑やかなセレモニーとなった。
車検に合格して出走リストに名を連ねたのは2輪144台、4輪バギー37台、小型4輪バギー10台、4輪87台、トラック50台の総勢318台。トラックの台数は近年とほぼ同等だが、総合のトップを争う大型のライバル勢は一層ポテンシャルを高めつつある状況だ。
日野レンジャーがポディアムに到着したのは午後9時半すぎ。大会最多出場の大ベテランである菅原義正、排気量10リットル未満クラス連覇中の菅原照仁がステアリングを握る日野レンジャーが紹介されると歓声が上がる。2台の乗員たちはポディアム上で観客に手を振って応えたあと、ゆっくりと出発していった。
2日はアスンシオンを出発し、パラグアイ国内で39㎞の競技区間(SS)を実施。その後国境を越えてアルゼンチンに入り、最初のビバーク地レシステンシアへ向かう。 
 
菅原義正/今回は日本でトレーナーさんの指導を受けながらトレーニングをしてきたので体調はすこぶる好調。早くスタートしないかとワクワクしていました。排気量10リットル未満クラスのワン・ツーフィニッシュを目指して頑張ります。 
高橋貢/ラリーがスタートすると思うと緊張しますが良い緊張感です。明日最初のSSは雨の影響も気になるところですが気を付けて行きます。 
菅原照仁/今のトラック部門はステージの内容を問わず、ずっとプッシュし続けないと勝負権がない。今回の車両はそうした厳しさに対応する準備をしてきたつもりです。とりわけサスペンションとエンジンは競技車らしくなってきた。結果が楽しみです。 
杉浦博之/今回、主催者指定のナビゲーション用GPSの仕様が若干変更されてナビゲーションの難易度が高まりました。体に厳しい標高の高い(酸素の薄い)区間も長いので今から気持ちを引き締めているところです。 
 
 
20170102_2.jpg
大統領府前のポディアムに到着した2号車 
20170102_3.jpg
2号車ドライバー菅原照仁 
 
20170102_4_.jpg
ポディアムに上がった菅原照仁/杉浦博之組 
 
20160102_5.jpg
1号車ドライバー菅原義正 
 
20170102_6.jpg
ポディアムに上がった菅原義正/高橋貢組 
2017_route_map.jpg
ルートマップ
  

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。