ダカールラリー2017の競技日程がパラグアイの アスンシオンでスタート
12月30日、ダカールラリー2017 のスタート地となるパラグアイの首都アスンシオンで参加者の車両検査と書類審 査が始まった。南米アルゼンチンの東北部に国境を接するパラグアイがダカールラリーのスタート地となるのは今回が初。 ダカールラリーとしては29カ国、南米では5つ目の通過国となる。同市郊外の展示場に設けられた書類審査ならびに車 検会場は真夏とあって蒸し暑く、夕方には断続的にスコールに見舞われるなど、南米らしい賑やかな雰囲気の中で車検は 粛々と行なわれた。
時折強いスコールに見舞われた車検場
2台の日野レンジャーで出場する日野チームスガワラは、12月20日からアルゼンチンの首都ブエノスアイレス近郊にある日野アルゼンチン販売の拠点で車両と人員の最終調整を実施。29日には約1200㎞の移動でアスンシオンに到着した。午後4時すぎから行なわれた車検では車両規則の順守や安全装備などが担当官によって入念にチェックされたが、問題なく合格。車両は数キロ離れたパルクフェルメへと収められた。1日にはパラグアイ川に面した大統領府近くに設けられた
ポディウムでセレモニアルスタートを実施。その日は再びパルクフェルメに戻り、アスンシオンを離れるのは2日の早朝となる。ともあれ日野チームはスタッフも全員体調も良く、2017 年大会のスタートに向けた準備はこれで万端整った。
菅原義正/こちらには 13 日に到着して時差や気候の違いに体を合わせてきました。パラグアイは雨が多いのは気になりますが、しっかり走って良いダカールにしたいと思います。
高橋貢/クルマは全く心配なく、体調も良い。もちろん緊張していますが、今はスタートが待ち遠しいです。それにしても車検はやることが多いですね。
菅原照仁/すごい雨でした。初日のパラグアイ国内の競技区間は影響を受けているはずで、ちゃんと出来るのか少々心配。クルマの仕上がりは上々です。
杉浦博之/主催者指定のGPSなどに若干変更があり、バタバタしましたがもう大丈夫。欧州からフェリーで来たチームは船積み時に予備検査を受けているので、そうでない我々の車検はいつも時間をかけてきっちり見られます。
鈴木誠一/最終調整では大物の交換部品もなく、余裕を持って終えることが出来ました。ただパラグアイは同じ真夏の南米でもブエノスアイレスより蒸し暑く、作業中は厳しかったです。
中村昌樹/今回参加のメカニックは事前に訓練を兼ねてシルクウェイラリーに派遣されており、チームワークはすでに醸成されています。良い経験だったと思います。
吾妻広之(福島日野自動車)/ダカールラリーにメカニックとして来ることは入社以来の目標でしたが、今回10年目で実現しました。職場を説得して行かせてもらうことも大変でしたが良かったです。
中村浩司(石川日野自動車)/シルクウェイラリーとはスケールが違いますね。本番中は辛いことも多いでしょうが覚悟しています。
井上順也(岡山日野自動車)/岡山から派遣されるのは自分が初めてです。もちろん手を挙げたのは自分ですが、会社も後押しをしてくれて感謝しています。
國本賢治(広島日野自動車)/こちらに来てしばらく経つので時差ボケも取れて体調は順調。いよいよはじまるぞという感じです。
島崎耕平/南米でのアシスタンスカーの運転は慣れているといっても一年ぶりなのでしっかりと気を付けて行きたいと思います。
田中宏治/今回アシスタンスカーのハイラックスもフランスでエンジンを整備してもらったのですこぶる調子が良いです。アシスタンスカーの車検は簡単ですが、人員の書類手続きがあるので意外に時間が掛かります。
高嶋龍/カミオンの助手席で移動してビバークを中心にみなさんのサポートをするのが今回の役目。初めての経験ですが、できるだけのことをやっていきたいと考えています。
車検に向けてブエノスアイレス近郊の整備工場で 最終調整を行う日野レンジャー
アスンシオンでの車検に臨んだ日野チームスガワラ
装備品のチェックを受ける日野レンジャー
傘をさして検査の順番を待つ菅原照仁
封印取り付けのためキャブをチルトさせるメカニック
2台揃って検査を受ける日野レンジャー
安全装備のチェックに臨むチームスタッフ
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