チョットだけよ~! 最新「フルロード」第23号・地味にスゴイぞ! 第10報
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コラム
日本の「長大トレーラ」の上を行くフィンランドの超「長大トレーラ」
超大型トレーラといっても重量物運搬用の特殊車両ではなく、欧州では一般道を通行する車両として、日本の「長大トレーラ」のさらに上を行く超「長大トレーラ」が走り始めています。フィンランドでは2013年に政府が新しい重量規定を認可して以来、9軸GCW76tという超大型トレーラが数を増しています。たとえば、下写真のボルボFH16は750PSの最高出力と3550Nmの最大トルクを発揮するD16K型排気量16.1ℓエンジンを搭載した4軸車で、5軸のフルトレーラを牽引する原木運搬車です。フィンランドの規則はGCW76t級の車両に対して9軸以上で構成することを求めており、トレーラの荷重の65%は(操舵軸以外の)ダブルタイヤを擁する各軸にかかるよう配置されています。
さらにもう1台のGCW76t/9軸トレーラ(下写真)は、全長21.89mの「シス・ポーラー・ロックグラベルトラック・トレーラ」です。ちなみにシスは1931年に設立されたフィンランドの自動車メーカーですが、現行のシス・ポーラーはメルセデス・ベンツのコンポーネントを利用しています。こちらは5軸10×4駆動のシャシーに4軸のフルトレーラを引く極地用オフロードダンプです。
なお本稿は、イタリア人トラックジャーナリストのジャネンリコ・グリフィニ氏の写真とリポートでお届けします。
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