トラックアライメント測定 低床4軸1軸目左の偏摩耗
三菱ふそう
装着タイヤサイズ・・・265/70R19.5
測定時走行距離・・・・523137Km
▲三菱ふそうユニック付き低床4軸。左1軸目の偏摩耗による修理工場さんからの測定依頼。
さて・・・じゃぁタイヤをチェキいたしませう。
▲まずは右1軸目の様子。Y社のタイヤ装着のため、交換履歴等は不明。
▲続いて右2軸目。とくに症状なしです。
▲こちらは左の2軸目。片減りや早期摩耗は無さそうです。
▲さて・・こちらは問題の左1軸目。フロント4本は同じ時期に入れた様子ですが、このようにここだけ偏摩耗しております・・・・
▲1軸目の測定データ。んん~~~TOE OUTですが・・・1mmですからねぇ・・・まぁ・・OKじゃ~ないですか?走行抵抗で前が開くことを考慮して・・・ちょっとINに調整しますかね・・・
▲続く2軸目の測定データ。ほぼ0mmのTOEに平行度もまっすぐ・・・前2軸にしては珍しいデータ(?)ここは調整する必要は無いでしょう・・・・。
▲リアの3軸、4軸の測定データ。両軸共、右へ向いております・・・ただ・・ふそうさんのトレーリングリーフ式エアサスは調整箇所がございません・・・・なのでこのままっす。左1軸の外減りはこのリア軸の影響かもしれませんねぇ~・・・。
で・・・今回、
ユニック車でしたので、ちょっと実験をしてみました・・・。
上記の測定データー(フロント)はユニックのブームを後方にて測定。
で
、
ブームを前にするとTOEはどのように変化するのかやってみました・・・・。
▲ブームを前方へ。
▲こちらは1軸目。TOEがINの方向へ変化してますね。約0.5mm。静止状態で0.5mmですからね。走行中でブレーキング時や凸凹でサスが沈んだ状態になると、これがさらに大きな数値になると思います。
▲2軸目の測定データ。こちらはOUT方向へ変化しています。注目すべきは個別のTOEが揃っていますよね? これは荷重がフロントに掛かった時、リンクロッドが引っ張られて2軸目の向きが変化した証拠です。この構造は各メーカーさほど違いはないので、同じように変化いたします。なので・・・前2軸の平行度の調整の場合、空車の時は少し2軸目を左に向けて調整いたします。興味のある方は過去の低床4軸または前2軸の調整結果を参照してみてくださいませ~!
それで・・・
フロント左の1軸目の偏摩耗なんですが・・・
上記のことを踏まえればブーム前方+リア軸右向きで、外減り傾向になりそうなんですが・・・
ユニック分、荷台がリアへオフセットされています。
オフセットされていますのでリア荷重が増え・・・
もしかしたらフロント1軸目は実車の時は荷重が抜けてTOEが開く方向になり・・・TOE OUTへ。
ある時は前荷重でTOE、IN、ある時はTOE、OUTになりあのような内外げ減るのではないのかな・・・と。
▲こちらは悩んだ挙句1軸目をTOE INにしたデーターです。いくらか・・・ハンドリングの安定感と偏摩耗が抑えられればいいのですが・・・・・・。
★ハマダユキオの「絵描き屋のブログ」
http://blogs.yahoo.co.jp/nyha920811
コメント
コメントの使い方