元ベテラン運転手 トラさんの「泣いてたまるか」No.89
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寄稿・連載
追想記(並走車20)
気持ちの切り替えといっても、そんなに簡単にいかないのは当たり前です。まして、この場合相手がいることなので、なおのこと難しいのかもしれません。ただ、私が高速道路上の並走車で気持ちが切り替えられていたのは、相手に悪意がないと悟ったからです。「悪意がない者に腹を立てても仕方がない」。そう自分に言い聞かせることによって、随分変わりました。
一般道の並走車で、しかも、釣られてくる乗用車が多いのは市街地よりも郊外の道路ではないでしょうか。正確に言えば、バイパスなどでも交通量が少ない時間帯にはあります。しかし、高速道路に比べれば圧倒的に少ないのは、私の体験上事実です。
それにしても、片側二車線の道路であるにも拘らず、一般道では何なぜ少ないのでしょうか。それは、やはり乗用車の方も、信号をはじめとして、他に注意をしなければならないことが多いということではないかと、自分自身が市街地や片側二車線のバイパスを走っていても感じることがあります。しかし、注意力が散漫な時、右側車線を走っている車に釣られることはあります。また、この場合も、スピード差がない状態での追い越しの場合です。これは、釣られる絶対条件で、高速も一般道も関係ありません。
ここで、もう一度釣られて並走してしまう条件を整理したいと思います。
1 追い越される側、追い越す側の速度の差が少ないこと
2 釣られる方の注意力が散漫な状態であること
3 追い越される側の車線の前方に車がいないこと
この3点が、主な原因として挙げられるのではないでしょうか。
特に、自分のスピードが上がっているのに気が付かずに並走してくるのは、スピードに対する無頓着が原因だと考えてもよいのではないかと思います。いわゆる漫然運転です。
このようなことを書いている私ですら、相手が乗用車・トラックに限らず、5~6kmくらいは釣られてスピードが上がることがあります。当然、その意識を持ち合わせている私なので、すぐに気がつきスピードを落とします。しかし、その時の運転振りを考えると、やはり、漫然と運転していた……。それを払しょくすることはできません。
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