追想記(並走車11)
さて、大型トラックのみなさん、自分が走っている最高速度と、実際に走った時間を思い出したでしょうか?
時速80kmで走行している皆さん、平均時速は約75km/hではないでしょうか。或いはそれ以上あるかもしれません。案外平均速度は落ちないものです。その理由は、時速80km以下で走っている車が少なく、道路の起伏以外にスピード低下につながる要因が少ないからです。時々、50~60km/hで走っている乗用車やトラックがいますが、その数は非常に少ないのが現実です。
では、時速90kmで走っているドライバーの方はいかがでしょうか。平均時速は、80~84km/hkm辺りではないでしょうか。狂いはあっても少しだと思います。では、時速100kmで走っている4t車のドライバーの方はどうでしょうか。90km/h出ていますでしょうか? この数字は、現在ではかなり難しいと思います。
もちろん、その主な原因は80km/hや90km/hで走るトラックや乗用車が増えているからです。左側の走行車線を走っていると、すぐにふん詰まり状態になってしまいます。そう、スピードが落ちるのです。それが、平均時速の低下につながっているのです。
私が長距離の現役の頃は、110km/hで走っていました。大型トラックにリミッターが装着義務化される以前は、それで平均時速が100km/h計算で間に合いました。が、リミッター装着が義務付けられてからは、95km/hくらいに落ちてしまいました。
また、120km/hで試したところ、平均時速は100km/hが精いっぱいでした。
言い換えれば、現在の高速の状況は80~90km/hのトラックや車両が主流になっている関係で、それ以上の速度では平均スピードが極端に落ちてしまうということです。
さて、ここで並走車に話題を戻します。90km/hで走っている大型のトラックの皆さんが、釣られてくる並走車に難儀している事は十分理解できます。しかし、実際にその釣られてくる乗用車を追い越すために、どれだけの時間の節約になるのか疑問が生じてくるはずです。
しかし、そうは言ってもね~! と、読んでいるあなた! 今、思っていますよね? 次回にその話は譲りましょう。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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