岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第17回

岡雅夫の「働くクルマ」のショートエッセイ 第17回

<低燃費>
最近のエコカーブームで、ハイブリッド車やEVが世の中のトレンドのように言われているが、ガソリンやディーゼルといった従来型内燃機関も、燃費向上のためのめざましい技術革新が進んでいる。低燃費を「TNP」などというコマーシャルも現われ、リッターあたり何キロ走るかが車の売れ行きに影響してくるようになってきた。

基本的にエンジンそのものの制御で低燃費化することが一番重要だが、エコドライブを心がけることで、さらに低燃費に貢献することができる。メーター内に燃費計を組み込んだ車も増えたが、それを見ていると、エコドライブのコツがわかる。一番燃料を食わなくするのは、燃料をシリンダーに入れないこと、すなわちスロットルを踏まないことだが、惰性ばかりで走るわけにもいかない。

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日本の道は山坂が多い。登り坂ではアクセルを踏まないわけにはいかないが、登り切ったら必ず下りがある。下り坂での走り方が燃費向上の特効薬である。下り坂をエンジンブレーキだけで走ると、燃費計はずっとゼロを指しているはずだ。低いギヤで少々スピードが増してエンジン回転が上がっても、エンジンは空回りしているだけで燃料は消費していない。まして大型車は排気ブレーキやリターダもあり、スピードを上手く落とせるもの。電子制御ミッションの場合は、下り坂でブレーキを踏むと自動的にシフトダウンしてくれる機能も付いている。停まっている時はアイドリングストップするのが一番だが、走っている時もエコドライブに気を配り、地球にやさしく懐にもやさしい運転を心がけたいものだ。

(社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)

 

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