ダカールラリー2018 日野チームスガワラの戦い №14
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レポート
522㎞のロングSSを総合12位でクリア
2号車:菅原照仁/高橋貢組
アルゼンチンでの終盤戦もいよいよ大詰め。18日にはチレシト~サン・ファンの間で2区間合計522㎞の競技区間(SS)が行なわれ、日野チームスガワラの日野レンジャー2号車はトラック部門総合12位でゴールした。
アンデス山麓を南下する山間ルートはフィアンバラの南側を巡るもの。荒れた堅い土のガタガタ道やフェシュフェシュと呼ばれる極めて細かいパウダー状の土の路面など、走りにくく埃も酷い我慢の行程となった。まずチレシトから163㎞の移動区間(リエゾン)でアンデス山間部に向かい288㎞のSS前半部分がスタート。標高は1800mから3600mまで推移する。途中88㎞のニュートラルゾーンが設けられ、その後後半部分のSSを234㎞走ってサン・ファン近郊にゴール。18㎞のリエゾンを辿ってサン・ファンのビバークに到着するというロングステージだ。なお、2回目のマラソン行程の後半区間が予定されていた2輪部門は競技キャンセルとなり、リエゾンでサン・ファンに到着した。
菅原照仁/高橋貢組の日野レンジャー2号車はこの長丁場を引き続き順調に走行。途中フェシュフェシュの中で右前輪がパンクしたほかはナビゲーションも問題なし。無事12位で走り終え、累積順位を総合8位とした。
6日にリマをスタートした44台のトラックのうち18日のSSに臨んだのは27台。暫定ながら現時点で排気量10リットル未満クラスとして登録されているのは日野レンジャー2号車の1台のみとある。完走しなければ同クラスの9連覇は達成出来ないだけに油断は禁物だが、ラリーが終盤を迎えた今、2号車には10リットル未満クラスの優勝と同時に排気量10リットル超のライバルを相手に戦う総合順位での健闘にも期待がかかる。
サン・ファンは今大会の最終ビバーク。明日19日はゴール地コルドバへ向けて368㎞のSSが予定されている。最終日の20日もコルドバを基点にした競技が予定されているが本格的な競技は19日が最後。チームはことさら入念な点検整備を行なった。
菅原照仁/良いペースで走れていたのでパンクは残念。フェシュフェシュの中にあった枯れ枝でタイヤのサイドをカットしたようです。長くて疲れましたが、結果には満足です。
高橋貢/タイヤ交換の際、焦っていたようで熱いボルトに触ってびっくり。ナビゲーションは全く問題なし。ガタガタ道を我慢するのが大変な一日でした。
サン・ファンのビバークで日野レンジャーを迎えるメカニックたち
メカニックに点検項目を伝える高橋貢
サン・ファンのビバークに着いた菅原照仁
菅原義正にSSの状況を伝える高橋貢
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