日野チームスガワラ、ダカールラリーレポート №4

日野チームスガワラ、ダカールラリーレポート №4

ピスコの砂丘で本格的競技がスタート

6日はペルーのピスコを基点とするループ状のコースで242kmの競技が行なわれた。ループといっても85kmのリエゾンで、南東側に移動したあとSSでビバークに戻ってくる形で、最後は前日のSSと同じビバーク周辺の砂丘を越えてゴールする。極端に難易度が高いわけではないが、本格的な競技の初日として日野チームスガワラの2台の日野レンジャー(輸出名HINO500Series)は慎重にこのステージに臨んだ。
トラック部門の23番手でSSスタートを切った2号車菅原照仁/杉浦博之組は、75km地点のウェイポイントが見つけにくい場所で数分タイムロスを喫したほかは順調に進み、同部門総合22位、排気量10リットル未満クラストップでゴール。スタートからの累計順位を総合21位・クラス1位とした。また、38番手で走り出した1号車菅原義正/羽村勝美組は、水温上昇傾向からペースを抑えたことも功を奏して砂丘をスムーズにクリア。総合30位、クラス3位でピスコに戻り、累計順位は総合28位に浮上。排気量10リットル未満クラスの2位にポジションを上げて2号車とのワン・ツー体制とした。
今回のダカールラリーは、序盤のペルーステージで難度の高い砂丘がふんだんに登場する。ナスカへ向かう7日の行程はこの日以上にむずかしい砂丘地帯を通過する模様。車両は至って快調だが、ビバークでは日野メカニックたちが夜半まで入念な整備作業を行なっていた。

★チームメンバーのコメント
菅原義正/電子制御のエンジンになって初めて本格的な砂丘を走りましたが、アクセルコントロールがしやすくて乗りやすいのにびっくり。少々水温が高めだったのでペースを抑え、2速で砂丘にアプローチしたら、安全確実に走れました。

羽村勝美/最後のウェイポイントをちゃんと取ったのに主催者のミスで取れていないと言われ、一時は泣きそうになりました。でもちゃんと確認してもらえて、ほっとしました。

菅原照仁/75㎞地点でエルグの筋を見違えて迷い、15~20分くらいロスしました。砂丘は予想通りで、すごく難しいというものではなかった。問題は明日からの2日間で、難易度の高い砂丘がありそうです。

杉浦博之/まだ照仁さんのペースにナビゲーションが合わせきれてない部分があるようです。明日は前回大会時の逆走のようですが、序盤の砂丘は難しそう。明日も頑張ります。

 

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ビバークに到着したあと燃料補給に向かう1号車

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順調にSSを走り切った菅原照仁

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SSを終えて照仁に状況を話す菅原義正

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夜半まで整備作業が続く日野チームのビバーク

 

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