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「IAA」を見て全体的に感じるのは、とてもユーザー・フレンドリーなショーであるということだ。ここでいうユーザーとは、即ちトラックドライバーのこと。日本でトラックユーザーというと、運送会社の社長など「管理職」のイメージが強いが、もちろんIAAにも管理職は来場するだろうが、来場者の主体はトラックドライバーだ。そこには、トラックの直接のユーザーはドライバーであるという明確な意思が働いているように感じられる。だから、各トラックメーカーのブースも、トラックドライバーに対するホスピタリティに溢れており、かなり広く充実した「トラッカーズ・バー」「トラッカーズ・ショップ」「ドライバーズ・カフェ」などが設けられている。ちなみに各ショップでは、そのメーカーのロゴなどが入った衣類やキャップ、マグ、さらにはさまざまなミニカーが販売されており、これが結構な人気なのだ。
特に今回、トラックドライバーをメインターゲットに置いていたのがルノーブースで、「トラックドライバーズ・クラブ」と題して、ヨーロッパで人気のレーシングトラックをブース中央に配置し、レーシングドライバーが来場者を迎え入れ、さらにはレーシング・シミュレーションゲームでレースを体感できるなど、レース好きのトラックドライバーには応えられない演出で人気を博していた。
単に見るだけ見せるだけのショーではなく、また、商談を目的としたビジネスショーでもなく、もっと出展者も来場者も楽しみながらトラックの話が交せる大人のショー、IAAはそんなショーなのである。(キャップ)