NLJの物流最適化ソリューションシステム「NeLOSS」。自社の物流で2022年から導入されているが、現在外販に向けたトライアルも始まっている
NeLOSSが割り出した指示をもとに、さまざまな荷主の荷物を混載した全長25m、全高4.1mのダブル連結トラック。NLJでは積載効率をあげるため、これまでバラバラだったパレット規格の標準化、荷姿の平準化にも取り組む
NECの共同輸配送プラットフォームが目指すイメージ
NeLOSSと共同輸配送プラットフォームの相互連携イメージ
フィジカルインターネットの社会実装を目指し、NECとNLJで取り組むロジスティクスの全体最適
政府は物流課題への対策として「フィジカルインターネット・ロードマップ」を策定。サプライチェーン全体で、多面的に効率化を図る物流改革が始まっている
物流課題が招く物流コストインフレにより、何も対策しなければ2030年には7.5~10.2兆円の経済損失が生じる可能性が予想される。フィジカルインターネットが社会実装されれば、サプライチェーン全体が最適化され、これまで負担を強いられてきた運送業者も荷主企業も双方にメリットのある物流を目指すことができる
国土交通省のデータによれば、貨物1件あたりの貨物量は1990年には2.43トンあったが2015年には0.98トン、そのいっぽう物流件数は13,656千件(1990年)から22,608千件(2015年)と増大し、物流の小口多頻度化が急速に進行。ピーク時(90年代)には55%あった積載率は2010年以降は40%を切るような現状が続く