松阪自動車工業が製作したいすゞギガCYZ系ベースの材木運搬車。車両寸法は全長9580mm×全幅2495mm×全高3740mmとなっている
リアオーバーハング部に搭載したグラップルクレーンが目立つ荷台。寸法は内法長5550mm×内法幅2350mmとなっている
山道での取り回しを良くするため、ホイールベースとリアオーバーハングのフレームがカットされており、ホイールベースは5585mmとなっている。リアオーバーハング搭載のクレーンは林業用で人気のエプシロン「M120Z88A」
サブフレームはスチール製で、縦根太はチャンネル材に補強を入れた専用品。横根太は角パイプ材で、場所により板厚を変えている
床はヒノキ材がメインで、上に耐食性に優れる亜鉛鉄板を張り合わせている。前後の鳥居も亜鉛鉄板張りだ
2方開アオリは分厚い強化型アルミブロックに補強を加えた専用品。ステンレス製の丁番も特殊仕様だ
アオリの付け根部分の三角形の物体は木くず詰まり防止用のカバー。木くずが詰まってアオリが閉まりにくくなるのを防ぐ効果があるという。もちろんハンドメイドだ
前側鳥居に備わるステンレス製ラックは松阪自工オリジナル品。右が蓋付き、左が蓋なしで、荷台に掛けるシートや小物類を分別して収納できる
後ろ側鳥居のラックは林業道具の「トビ」用。木くずが詰まってしまわないよう、底部は網目状にしている
シャシーフレームを短縮しているため下回りの収納は少なめだが、右側ホイールベース部にステンレス製の道具箱を備えている
リアパネルは鳥居背面やリアフェンダーと同じウロコ柄で統一。走行後に泥づまりしやすいクレーン用オイルクーラーにもウロコ柄のカバーが備わり見た目もしっかりこだわっている
地元では「松阪自工ボデー」の愛称で親しまれている松阪自動車工業。長年の材木運搬車製作で培った「強いボディ」づくりのノウハウは、今も同社のトラックボディに活かされている