トラックドライバーのスキルにフォーカスした競技が面白い!
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レポート
UDトラックス「エクストラマイルチャレンジ2015」開催
ラクビーワールドカップ2015における日本代表の大活躍の興奮さめやらぬ今日、南アフリカ、オーストラリア、日本が再び相みまえる熱き戦いが行なわれた! 決戦の場は、秩父宮でも花園でもなく、世界のAGEО! そう埼玉県上尾市! もうお分かりですね、UDトラックスの上尾本社がその舞台。UDトラックス「エクストラマイルチャレンジ2015」と銘打たれたイベントがそれで、これは、トラックドライバーのスキルにフォーカスした競技大会なのだが、実際の現場に即した競技となっているのが大きな特徴で、「収益」「燃費効率」「稼働率&メンテナンコスト」「安全運転」という4つの課題にドライバーとナビゲーター(助手)が力を合わせて挑戦し、その得点を競うというもの。今年5月にオーブンした「UDエクスペリエンス・センター」とそれを取り巻くテストコースがその決戦の舞台である。上尾には、南アフリカ大会、オーストラリア大会を勝ち抜いた2人一組の選手および応援団が集結。日本からは、予選を経ないトライアル参加で㈱論渡物流(本社・東京都江戸川区)のドライバー&ナビゲーターが日の丸を背負って参戦! 実際の現場に即した競技といったが、テストコースの周回路で行なわれる「収益」=輸送競技ひとつ取っても、指定商品を効率よく届け、売り上げを稼ぐ競技となっている。選手は、メインボックスと称する輸送品目を「テレビ」もしくは「生肉」から選び、さらにセカンダリーボックスとして「タブレット」「鮮魚」「缶詰」を追加ピックアップできるのだが、混載不可の荷物もあり、「テレビ」と「生肉」ではデリバリー&ピックアップ場所の数が異なり、しかも輸送品目によって積載可能なボックス数も違い、また輸送単価も異なる上、タイムトライアルレースでもあるので、これら複雑に絡み合う条件を勘案して、最も収益性の高い「輸送」を実現しなくてはならないのだ。さらに、この「輸送」競技に用いられるクオンCDウイング車には約10tのダミーロードが積載されると共に、「ウォータースピル」と称する、荒い運転をすると水がこぼれる二重容器が設けられ、こぼれた分減点となるなど、なかなか気が抜けない仕組みとなっている。加えて、この「輸送」競技では燃費も計測されており、これもスコアに反映されるのである。そのほか、15分間の制限時間内に42項目の始業点検を実施し、9つの故障箇所を見つけ出す始業点検競技、設定されたコースを運転し、運転技量を競う競技など、いずれも気の抜けない競技が待ち受けているのだ。それだけに達成感は格別のようで、競技を終えてトラックを下りるドライバーの各国一様に笑顔が溢れていた。さて、そんなUDトラックス「エクストラマイルチャレンジ2015」だが、現時点では、南アが勝ったのか、オーストラリアが勝ったのか、はたまた日本チームが勝ったのか分かっていない。ということで、詳しくは12月10日発売の「フルロード」第19号をご覧ください!(笑)
左が生肉、右がテレビに摸した段ボール箱
「テレビ」を選んだチームは、第1ポイントで缶詰をピックアップ
こぼれた水の量で運転の「荒さ」も計測します
始業点検競技のひとコマ。二人で力を合わせてチェックします
自国の安全運転競技を見守るオーストラリアの応援団。陽気です、盛り上がってます!
南アの選手はちょっとホーム付けが苦手。セーフティコーンに当たっちゃいました
競技が終われば、みんなニコニコ! トラックが繋ぐ世界の輪。次回はさらに大きく……
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