日野自動車、インドネシアで新中型トラックを発表
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多様な市場ニーズに応えるモジュール化新商品第一弾
昨年の「インドネシア国際モーターショー」ではお披露目されませんでしたが、レンジャー顔ではない「HINO500」はなかなか新鮮ですね。三菱ふそう、UDトラックスに続き、日野も専用設計の「新興国モデル」を投入。まず、沸騰するアジアの主戦場インドネシアへ。武器は、多様な市場ニーズに短いリードタイムで応えることのできるモジュール化です。以下、日野自動車のニュースリリースの要約です。
日野自動車は、この-ほどインドネシアにおいて中型トラックの新モデル発表会を行なった。この新型車は、日野がかねてより開発を進めていたモジュール化による市場適格車の第一弾として、インドネシアに導入したもの。新モデルの生産が海外で最初に立ち上がるのは初めてのことになる。
インドネシアでは、すでに30年以上にわたり日野トラック・バスが販売されているが、2010年に導入した市場適格モデルの小型トラックの販売も順調に伸ばし、近年では日本に次ぐ販売規模となっている。今回、中型トラックのうち主要車型のモデルチェンジによって、中型トラックのユーザーにも、これまで以上に用途や積み荷に合った車両を提案していくことが可能になった。また、トータルサポートの充実と併せて、顧客のアップタイム最大化とライフサイクルコストの最小化に引き続き取り組んでいく方針である。
日野は、2012年4月に公表した中期経営計画で掲げた成長戦略のための施策のひとつとして、モジュール化による市場適格車の開発を進めてきた。商用車は、ユーザーがビジネスに使う資本財であり、積み荷や用途が多種多様であることから、車型の設定数が多くなる一方で1車型あたりの台数は少なく、いわゆる多品種少量生産となるのが特徴である。また、車型が増えるに従い部品の種類も増える傾向にある。
そこで日野では、モジュール化の考え方を採用して開発を行ない、基幹部品であるコア部品と、ユーザーニーズに応えてカスタマイズするための周辺部品に分け、コア部品は共通化を進めて日本で集中生産する一方、周辺部品を中心に現地調達を増やすことで、市場ごとに異なる多種多様な適格モデルをユーザーの近くでつくり分けることにした。これにより、顧客にとって最適な車をより短いリードタイムで届けることが可能になる。モジュール化思想に基づく中型トラックは、インドネシアに続き、今後数年間で各地域・市場ごとにその地域・市場に適格化して、導入先を広げていく方針である。
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