遂にスタート! 最初のSSで2号車がクラストップを記録
5日、ペルーの首都リマでダカールラリー2013のスタートセレモニーが行なわれ、いよいよ15日間にわたる競技が始まった。2009年にアフリカから南米に舞台を移したダカールラリーの起点はこれまでアルゼンチンだったが、今回は初めて太平洋岸のペルーをスタート。チリ~アルゼンチンを経由してチリの首都サンチャゴにゴールするルートをとる。トラック部門の全行程は8116kmで、このうち競技区間(SS)は3757㎞とやや短めだがペルー南西部の砂漠をはじめチリのアタカマ、アルゼンチンのフィアンバラと砂丘地帯をつないで作ったようなルートだけに高い難易度が期待される。
今大会のトラック部門参加台数は75台。このほか2輪183台、4輪バギー(クアド)38台、4輪153台の合計449台がこの日スタートを切った。主催者によればこのうち121台が初参加の由で、南米で行なわれるダカールラリーの人気ぶりがうかがえる。
スタート会場になったのはリマ市南東部、チョリードス地域の海岸で、道路を封鎖してポディアムが設置された。土曜日とあって朝から大勢の観客が詰めかけ、踊りや競技用航空機のデモ飛行などアトラクションも盛りだくさんで、新年のお祭りのような賑わいとなっていた。
日野チームスガワラの2台の日野レンジャー(輸出名HINO500SERIES)は午後12時すぎに会場に到着。重量の重いトラックはポディアムに上がらず脇を通る形だが、菅原義正が連続30回出場でギネスブックの認定を受けたこと、照仁との親子2代体制で臨んでいることなどが紹介されると大きな歓声が上がる。これに応えてホーンを鳴らし、手を振りながら2台はスタートしていった。
この日の行程はリマ~ピスコ。海岸線沿いに250㎞南下したあと、ピスコのビバーク周辺で13㎞のごく短い競技区間(SS)が行なわれた。路面は砂地で砂丘越えも。選手たちにとっては足慣らしのステージとなった。
このSSを2号車はトラック部門総合23位、排気量10リットル未満クラス1位でゴール。1号車も同じく38位と4位で手堅く走り切った。もちろんタイム差は僅少で大きな意味は持たない。ピスコの海岸沿いになるビバークでは一足先に到着していた日野メカニックたちが、ピスコを基点とするループ状で行なわれる6日の競技に向けて夜遅くまで点検作業を行っていた。
★チームメンバーのコメント
菅原義正/いよいよ始まりましたね。SSでは最後に砂丘の頂上でアクセルを抜くのが早すぎてお腹がつかえてしまいました。バックして事なきを得ましたがすごく恥ずかしかった。まあ、ちょうどよい肩慣らしだったと思います。
羽村勝美/久しぶりのナビゲーションなので今日は慣らし運転として良かったと思います。緊張しましたね。明日からきっちり頑張ります。
菅原照仁/至って順調です。見た目より柔らかく駆動力を食われる砂が多かった。大馬力の大型車が有利なステージでしたが、離されずに走れたと思います。
杉浦博之/気持ちの良いプロローグランでした。ドライバーも頑張っていたと思います。最後はビバークから燃料補給に出かけたら2時間半もかかりました。ダカールが始まった感じですね。
★フォトギャラリー
リマ市郊外チョリードスの海岸に設けられたポディアムをスタートする日野チームスガワラ
来場者に紹介される2号車菅原照仁/杉浦博之組
ポディアムで主催者の激励を受ける1号車
ポディアム脇を出発する2号車
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